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セミナー後記 2014年9月27日 学生支援セミナー(2014年 第6回)開催報告 

2014年9月27日(土)にIFHD学生支援セミナー(2014年 第6回)を開催しました。
2014年の第6回は、「日本の金融産業はこんな仕事をしている!」と題し、金融産業に携わる社会人の方をお招きして、お話をいただきました。
 
今回、参加してくださった労働組合の皆さんは、全国生命保険労働組合連合会、損害保険労働組合連合会、三菱UFJ信託銀行従業員組合、三菱UFJニコス労働組合の方々です。
 
最初に、法政大学大学院 職業能力開発研究所 特任研究員の山﨑がガイダンスを行いました。ガイダンスは、セミナーの趣旨と進行方法についてです。特に、この学生支援セミナーを開催する理由である、「企業と学生の認識ギャップ」について説明しました。次に、各労働組合から、会社と労組の紹介、参加メンバーの自己紹介をしていただきました。そして、特任研究員の山﨑が議論のテーマを設定して、ディスカッションが始まりました。今回のテーマは、「わかるとできるのギャップ」でした。
 
今回の進行も、IFHDで標準的に行っている形式で行いました。各グループ5~6名に分かれてディスカッションをする形式です。より多くの人の話を聴けるように、数回は席を替わってもらうようにしました。途中、各テーブルの学生代表がグループで出た内容を発表し、グループ討議の内容を全体で共有する機会を持ちました。また、最後に社会人の方からこの日に感じたことをまとめとしてお話しいただきました。
 
問いは以下の通りでした。
Q1. 自己紹介、金融産業とは
Q2. 社会人になってからの失敗談と成功談
Q3. 「わかる と できる のギャップ」について
 
金融産業は、社会が円滑に循環し、個人が豊かな人生を送るために大切な産業です。保険の場合、契約した状況になったとき、その効力を発揮します。疾病や入院、事故といったときに、掛けていた金額に応じて保険金が支払われるのです。いざお金が必要となったとき、保険を掛けている安心感には大きいものがあります。また、信託銀行は預かったお金を投資することにより増やすという業務が主体です。ある期間の間に支払ったお金にプラス(あるいはマイナス)して利益を得ることによってそのサービスの恩恵を受けることになります。クレジットカードは身近になりました。近年ではその使用は増加傾向にあります。日常の生活に欠かすことのできないものとも言えます。
 
このようにわれわれが生活している仕組みが経済である以上、お金は欠かすことができません。それらを円滑に回す仕事をしているのが、金融産業なのです。
 
今回のテーマ「わかる と できる のギャップ」について、社会人の方から惜しげもなく経験したことをお話しいただきました。「わかる」を言い換えると、「知識」と言えます。知識が理解されているか、されていないという2つの状況です。「できる」を言い換えると、「実行」と言えます。目の前の状況に対して、行動に移すか、移さないかという2つの状況です。最も良い状況は、知識を理解し、実行に移せることです。しかし、知識と実行にはギャップが存在します。知識があったからと言って実行できるわけではありませんし、実行できたからといってその実行が正しいとは限りません。
 
このギャップを埋める訓練が知識と実行の繰り返しです。得た知識を実行してみる、実行によって得た結果を知識として蓄積する。この繰り返しこそが社会で生きていくための基礎を築いていきます。今回は、知識と実行の繰り返しについて、実例から吸収するものがあったと思います。特に、社会人の方が普段であれば恥ずかしくて話さないことを聴けたのは、学生にとって知識と実行のギャップを埋める材料となったのではないでしょうか。
 
開催場所:東京しごとセンター セミナー室
時間:13:30~17:00
 
 
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NPO IFHD 事務局
 

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