2013年2月13日(水)にIFHD労働組合セミナー(2013年 第2回)を開催しました。
2013年の第2回は、株式会社プレビス代表取締役/元三菱自動車労働組合本部書記長の徳山誠氏が、「労働組合の組織活性化」について報告しました。
今回のセミナーでは、労働組合活動の活性化とは? なぜ活性化が必要なのか? どのようにすれば活性化した状態になるか? といった論点で、労働組合のあるべき姿について考えていきました。徳山氏の過去の経験と最新の視点による想いが込められたものとなりました。
徳山氏の報告は、次の8点から構成されていました。
1.労働組合の活性化・・・
2.労働組合が直面している課題
3.課題の業種別分析
4.最近、労働組合との交流で感じること
5.労働組合活動活性化を阻害する要因
6.なぜ、次世代役員が育っていないのか
7.なぜ、組合員とのコミュニケーション強化なのか
8.労働組合の活性化は、「強い組織」づくり?
労働組合の活性化を考える時、その役割がどうあるべきかが重要なことだと感じました。そもそも労働組合とは何かという点について組合員に理解を求めていかなければならない状況になっています。経営側も労組側も、会社を良くしたいという思いは同じはずです。職場の実態を見極め、働きやすい職場にしていくことができれば、それが組合活動の活性化につながると思いました。
報告のあと、疑問点や各労働組合での取り組みについて議論しました。
各労働組合から挙がったのは、労使の話し合いで経営側から出てきた情報をどこまで組合員に知らせるのかという課題でした。労使協議会ニュースに何を載せるのか、議事録は公開するのか否か、細かい表現まで経営側と詰めていくことの苦労が語られました。
労働組合の組織を活性化するには、職場に根ざした活動が重要です。メールに頼るのではなく、足を運んで顔を見て話をすることの重要性を再認識しました。徳山氏の「労働組合の活動って、本来は泥臭いものなんだよね」という言葉がとても印象的でした。
開催場所:法政大学新一口坂校舎 教室
時間:18:30~20:30
NPO IFHD 事務局