2013年9月28日(土)にIFHD学生支援セミナー(2013年 第6回)を開催しました。
2013年の第6回は、「日本の化学産業はこんな仕事をしている!」と題し、化学産業に携わる社会人の方をお招きして、お話をいただきました。
今回、参加してくださった労働組合の皆さんは、関西ペイント労働組合、太平洋セメント労働組合、中国塗料労働組合、東ソー労働組合、日本ヒューム労働組合、日本ペイント労働組合、富士フイルム労働組合、JEC連合の方々です。
今回もいつものグループディスカッションに加えて、第4回から始めたワールドカフェ方式で進めていきました。最初に各労働組合から会社の紹介と自己紹介をしていただきました。まず、化学・エネルギー産業の全体像の把握です。次に理事長の藤村より問いが出され、ディスカッションを行いました。
ワールドカフェ方式は、カフェのような落ち着いた雰囲気でディスカッションし、様々な人との話から新しいものを創り出す方式です。問いに対して、各テーブルに用意してある模造紙に、各グループで出た意見を書き込んでいき、各セッション後にテーブルを移動します。移動する時、1名(ホスト:学生)だけ残り、次にテーブルに集まってくる人たち(旅人)に、どんな話をしていたか伝えていきます。そこから次の問いに移って、さらに議論を深めていき、最後は振り返りをしてもらうというものです。会の終盤には、各テーブルのホストに振り返ってもらった内容を発表してもらい、より理解の深さと広がりを高めていただきました。
問いは以下の通りでした。
Q1. 自己紹介
Q2. 働くことへのイメージ
Q3. 仕事でうまくいったこと(成功談)、思い出したくないこと(失敗談)
今回は、失敗談から「おおきな失敗」について取り上げたグループが多くありました。みんながテーブルを移動しながら議論していく中で深まった内容ですが、共通して関心をもつものだったのだと感じました。社会に出たばかりの頃、必ず失敗します。誰もが好んで失敗はしたくはありません。なかでも「将来に不安を与える失敗」の範囲について関心が集まったといえます。
状況によって失敗の範囲は変化していきます。社会人から失敗の範囲について様々な経験が語られました。上司部下間による意思の疎通、責任の範囲、失敗の回数などです。大きくは、チームで仕事をすることと個人でする仕事に分けられます。チームの場合は、最も大切な情報が共有できていないと大きな失敗につながります。個人であれば、3回目の失敗は「おおきな失敗」と捉えられる可能性が高い、などが挙がりました。個人の仕事とはいえ、結果的にチームの仕事につながるためです。
失敗をしないように学び、失敗をした時の対応が求められるところです。学生は、チームで仕事をすることと個人だけでする仕事の違いから、企業組織で働くことについて考える機会となったのではないでしょうか。
開催場所:東京しごとセンター セミナー室
時間:13:30~17:00
NPO IFHD 事務局