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セミナー後記 2014年2月22日 学生支援セミナー(2014年 第1回)開催報告 

2014年2月22日(土)にIFHD学生支援セミナー(2014年 第1回)を開催しました。

2014年の第1回は、「日本の食品産業はこんな仕事をしている!」と題し、食品産業に携わる社会人の方をお招きして、お話をいただきました。

 

今回、参加してくださった労働組合の皆さんは、味の素労働組合、キリンビール労働組合、昭和産業労働組合、全日本ハム労働組合、の方々です。

 

最初に事務局長の村杉がガイダンスをしました。ガイダンスは、セミナーの趣旨と進行方法についてです。次に、各労働組合から会社の紹介と自己紹介をしていただきました。食品産業の全体像と個別の仕事の把握です。次に事務局の山﨑より問いが出され、ディスカッションが始まりました。

 

グループディスカッションは、様々な人の話を聴けるよう問いごとに席を替わってもらいました。最後は、各テーブルの学生代表と社会人代表の方に振り返ってもらった内容を発表してもらい、より理解の深さと広がりを高めていただきました。

 

問いは以下の通りでした。

Q1. 自己紹介、食品産業とは

Q2. 成功談と失敗談

Q3. 学生の時に思っていた仕事のイメージと実際に働いてみてわかったこととの違い

 

今回、印象的だったのは、食品産業は誰もが知っている商品を売っているだけではないということに学生が驚いていたことでした。いわゆるB to Cの取引ではなく、B to Bの取引の割合が高いということです。味の素やキリンビール、天ぷら粉、シャウエッセンなどは一般に知られるところですが、企業向けにそれらの原料を販売することによって、多くの利益を上げているのが実際です。医薬品への応用などといった他産業への展開も一例です。学生は、企業が表に見えるものだけで存在しているのではないということを理解できた場面ではないでしょうか。

 

また、学生は、思っているイメージと実際に働くことの違いについて、認識を改めていました。会社に入ってする仕事は基本的に思い描いていた「したい仕事」ではありません。順番的には、「しなければならない仕事」をこなし、「できる仕事」を増やしていき、「したい仕事」にたどり着くというように進んでいきます。これを知って入社するのとしないのでは、大きな差があります。七五三現象と言われますが、若者の離職率が上昇する一因に、社会人になった時に感じるギャップの存在があるのではないでしょうか。

 

IFHD学生支援セミナーでは、社会人になった時に感じるギャップの軽減を目的の一つとしています。一般にはなかなか得ることのできない情報です。ぜひ、このセミナーの場を有効活用していただければ幸いです。

 

開催場所:東京しごとセンター セミナー室

時間:13:30~17:00

 

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NPO IFHD 事務局

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