2014年4月19日(土)にIFHD学生支援セミナー(2014年 第2回)を開催しました。
2014年の第2回は、「日本の医薬品産業はこんな仕事をしている!」と題し、医薬品産業に携わる社会人の方をお招きして、お話をいただきました。
今回、参加してくださった労働組合の皆さんは、アステラス労働組合、サノフィユニオン、中外製薬労働組合の方々です。
最初に、理事長の藤村がガイダンスを行いました。ガイダンスは、セミナーの趣旨と進行方法についてです。特に、この学生支援セミナーを開催する理由である、「企業と学生の認識ギャップ」について説明しました。次に、各労働組合から、会社と労組の紹介、参加メンバーの自己紹介をしていただきました。特に、この産業の重要な仕事の一つであるMRという仕事について詳しく説明してもらいました。そして、理事長の藤村よりテーマが出され、ディスカッションが始まりました。
今回の進行は、IFHDで標準的に行っている形式で行いました。各グループ6~7名に分かれてディスカッションをする形式です。より多くの人の話を聴けるように、数回は席を替わってもらうようにしました。途中、各テーブルの学生代表がグループで出た内容を発表し、グループ討議の内容を全体で共有する機会を持ちました。最後に、各労組から一人ずつ感想を述べてもらいました。
ディスカッションのテーマは以下の通りでした。
Q1. 自己紹介とMRの仕事について
Q2. 大学時代に思っていた仕事へのイメージ、働いて思ったこと
Q3. 会社に入って失敗したこと、成功したこと
今回、中心の話題になっていたのは、相互の確認が大事だということです。仕事をする上で、お互いが思っていること、考えていることを共有できていないと、求める結果と異なるものになります。意思の疎通を行わなければ、分かり合えません。「つうかあの仲」と表現されるように、互いに気心を知っていて、一言で直ぐ通じてしまうことがあるなどと言われますが、それは幻想です。多くの社会人から出ていた意見は、相互の確認があいまいであったり、とれていなかったりという状況で大抵の失敗は起こったということでした。学生は、煩わしく手間であっても、相互の確認が重要だということに気付いたと思います。
また、学生は自ら意識を変えていくことで、最初は楽しくない仕事も楽しくなるのだということを理解していました。前向きであることが、仕事をする上で健全な精神を保つ秘訣です。前向きに仕事をしていれば、憂鬱な仕事も楽しくなってきます。後ろ向きであると、憂鬱な仕事は、一層憂鬱な仕事になっていきます。給料をもらっている以上、仕事はしなければなりません。前向きであることは仕事をする上で、一つの役割ととらえることが重要です。
失敗をする時は、気持ちが良くない時であることが大半です。それも人間関係が良くないとなおさらです。相互の確認をすることは、人間関係を良くするだけでなく、前向きになる一つの方法でもあります。おすすめは、2往復以上の会話を心がけることです。ぜひ、試してみて下さい。良い結果が得られると思います。
開催場所:東京しごとセンター セミナー室
時間:13:30~17:00
NPO IFHD 事務局