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IFHD労働組合セミナーを開催いたしました。(2012年 第2回)

2012年2月1日(水)にIFHD労働組合セミナー(2012年 第2回)を開催し、2001年に経営破綻をした株式会社マイカルの青木幸男元労働組合委員長(破綻当時は、再生対策本部事務局長)をお招きしてお話をお聴きしました。 

破綻の理由と再建のご苦労について、生々しいお話をお聴きすることができました。

1.破綻から学ぶもの(もう一度きちんと内容を確認し、対応できるようにすること)

①コーポレートガバナンスについて

②会社法第355条(取締役の忠実義務)の内容

③会社法第381条(監査役の権限)の内容

④会社法第423条(役員等の株式会社に対する損害賠償責任)の内容

⑤昭和48年5月の最高裁判決(代表取締役の業務に対する取締役の監視義務)の内容

2.教訓

①コーポレートガバナンスの徹底

②「お客様第一主義」の徹底・継続

③身の丈の経営、本業に徹すること

④情報開示と経営参加の促進

3.労働組合にできることは何か

①日常のチェック活動で経営のチェックは機能するか再確認をする。

②労使協議会で発言を繰り返すことで経営の暴走を牽制する。

③取締役が機能してガバナンスが働くように労組は、促進機能を果たす。(社外取締役も考慮)

4.破綻の理由

議論を通して、マイカルの場合、経営の大転換を行った後、これに対しきちんとした評価や異を唱えることが会社内部の雰囲気として難しい状況にあった。このことが経営の暴走に繋がった。ということが一番印象に残りました。

大変ありがとうございました。

開催場所:法政大学新一口坂校舎 教室

時間:18:30~20:30

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