開催時間:13:30 ~ 17:00 開催場所:近畿大学 東大阪キャンパス 20号館1A
2018年10月6日(土)にIFHD学生支援セミナー(2018年 関西第1回)を開催しました。
東京以外で初めての実施となり、関西で活動する大学人会議(関西)に運営面で協力を得ました。
今回は、「日本の主要企業はこんな仕事をしている」と題し、JR西日本労働組合、パナソニック労働組合、コクヨ労働組合の方々をお招きして、お話を頂きました。
最初に、事務局兼ファシリテーターの有田がセミナーの趣旨と進行方法について説明しました。次に、各労働組合から、会社と労組の紹介、参加メンバーの自己紹介をしていただきました。そして、有田が議論のテーマを設定して、ディスカッションが始まりました。活発な議論を行うため、学生を2~3名の小グループに分け、そこに企業の方に1名ずつ入っていただき、ディスカッションに参加していただきました。また、より多くの人の話を聞けるように、テーマを3つ設定し、テーマごとに席替えをしながら進行しました。1つのテーマが終わるごとに、各テーブルの学生代表がディスカッションで出た内容を発表し、グループ討議の内容を全体で共有する機会を持ちました。
設定したテーマは以下の3つです。
1.我が社は、こんなこともしています
2.会社に入る前に思ったこと、入ってからわかったこと
3.仕事のたいへんさとおもしろさ
30分程度のグループ討議では休憩をはさみながら計3回行い、様々な企業労組の方々から普段は聞くことのできない貴重な話を伺うことができました。
就職活動中の体験談。入社後の配属でイメージとは違った仕事での苦労話。
メーカーと代理店が協力して取引先に営業活動をしている話や、営業現場のリアルな話。
海外の会社から学び他者との差別化を取引先に提案している話。
商品販売後に会社にオフィス家具がどう活用されているかフォローしている話。
現場の仕事から離れて労働組合の役員として活動するようになって感じていること。
労働組合で女性が働きやすい環境づくりに取り組んでいる話。
仕事のたいへんさと面白さを、学生たちに、ご自身の経験談を交えてわかりやすくお話し頂きました。
【学生の発表】
テーマ1)
・鉄道はいつも利用している身近な存在であるが、昨今の事故の増加で乗客が異音等に敏感になり、より安全を求める乗客へも対応するため職業訓練に力を入れていること、ホームドアを4枚から3枚にして混雑解消を図っていることなど、知らない話がたくさんあった。
・自分がどうしたいか、想像力を働かせて考えることが大切だと思った。「人の暮らしに焦点を当てる」という理念に共感し、理念が社内に浸透している会社は強いと感じた。
・商品の提供だけではなく、お客様の健康やオフィスの快適さを追求している姿勢に感銘を受けた。
法律はあくまでも守るべき最低ラインであり、それ以上のものを提供することを目指しているという話にも共感した。
テーマ2)
・「時間の遅れは許されない」「人命最優先」といった鉄道業界の厳しさを知った。
・地域貢献のためにボランティアマインドも必要であるとの話が印象に残った。
・「文房具の会社」というイメージであったが、想像以上の様々な分野に進出していることに驚いた。社会人として、自分に足りないところは自ら周りに聞くという働きかけをして補っていくという気構えが大切であるとの話が勉強になった。また小さな成功体験の積み重ねが新入社員の早期離職を防ぐ方策の一つになるのでは、という話も印象に残った。
テーマ3)
・阪神大震災でお客様対応の難しさを感じ大変な思いをしたが、復旧後の「ありがとう」の言葉が身に
しみてうれしかった。交通インフラの重要性を改めて感じたとの話があった。
・今の会社に入りたかった訳ではなく、まず営業ができるところ、事業分野が面白そうだったから入社を決めた。当初はルールや独特のしきたりで苦労をしたが、最後は受け入れる大切さを学んだ。
・新人ですぐに自立して仕事することを求められる環境であったため、当初は大変だったが、知識や経
験を身につけてそれを乗り越えることで楽しさを覚えるようになった。今は関わる人たちから「ありがとう」と言われることが支えとなっている、といった話があった。
セミナーの最後に、各企業からお越しいただいた方々から、以下のような感想と学生へのエールをいただきました。
〇JR西日本労働組合
・鉄道会社は電車を走らせて当たり前。当たり前を実現することが大事。
〇パナソニック労働組合
・みなさんに話すことで自分の言動に責任を持つようになる。
・自分の軸をつくる。人から話を聴いた時に「自分の軸」で判断することになる。
〇コクヨ労働組合
・学生と話すことで自らを振り返ることができた、労働組合の役割を再認識できた。
・粘り強く取り組むことが大事。自分の成長を認めることも大事。
・今日の経験を活かす。ぜひセミナーを継続してほしい。
グループディスカッション風景
以 上
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